トイレに人感センサーを付けるメリット・デメリットは?導入方法も

トイレに人感センサーを取り付けることには、多くのメリットがあります。ただし、人感センサーの導入にはコストがかかります。また定期的なメンテナンスも必要であり、メリットとデメリットの両面をよく理解したうえで、導入を進めることが大切です。

そこで今回は、トイレに人感センサーを取り付けるメリット・デメリットをそれぞれ解説します。さらに人感センサーの導入方法も紹介するため、人感センサーの設置を検討している方はぜひ当記事を参考にしてください。

トイレに人感センサーを付けるメリット

人感センサーとは、周囲の動きや存在を検知し、それに応じて電子機器や照明などを自動で制御するセンシングデバイスです。トイレに人感センサーを取り付けることで、省エネ効果や衛生の向上が期待できます。

以下では、トイレに人感センサーを取り付ける3つのメリットを紹介します。

照明の消し忘れを防止できる

トイレに人感センサーを取り付けると、トイレを使用した後に自動で照明が点灯し、退出後は一定時間が経つと自動で消灯します。そのため、利用者が照明を消し忘れるといったリスクが低減します。

また、自動消灯で照明の消し忘れがなくなると、節電の効果も期待できます。不要な電力の消費を抑えエネルギーの無駄を減らすことは、環境への貢献にもなるでしょう。

快適なトイレ環境を提供すると同時に電気の無駄使いを防止できる点は、トイレに人感センサーを付ける大きなメリットです。

スイッチのオン・オフの手間を省ける

利用者が照明のオン・オフの手間を省ける点も、トイレに人感センサーを導入するメリットです。人感センサーは人の動きを感知して自動的に照明を点灯し、退出後に一定時間が経過すると自動で消灯します。この機能により、利用者は手動でスイッチを操作する必要がなくなります。

また、自動洗浄の機能が搭載された人感センサーであれば、流したり換気扇を付けたりといった工程を省略でき、より便利にトイレを利用することが可能です。特に夜間や暗い場所での利用時において、手動でスイッチを探す必要がないため、利便性が向上するでしょう。

スイッチに直接触れないため衛生を保てる

トイレに人感センサーを取り付けることで、利用者はスイッチやハンドルなどを直接触らずにトイレを利用できます。

トイレのスイッチやハンドルは多くの人が触れる場所であり、細菌やウイルスの感染源となり得ます。しかし、トイレに人感センサーの取り付けで利用者が直接触れる部分が減ることにより、利用者の手指を清潔に保てます。

また、トイレを使用した後、手を洗う前にスイッチなどを触ることは手の洗浄の効果を相殺しかねません。人感センサーがあれば、手洗い後にトイレを退出すると自動的に照明が消灯するため、手洗いを終えても再び何も触らずに済みます。

これらの理由から、人感センサーをトイレの照明に取り付けることは、衛生状態の向上と感染症のリスクの軽減に寄与します。

トイレに人感センサーを付けるメリット

人感センサーをトイレに取り付けるデメリットとしては、導入コストや機能の誤作動などが挙げられます。

以下では、それぞれがデメリットとされる理由を解説します。トイレに人感センサーを取り付けることを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

通常の照明と比べてコストが高い

トイレに人感センサーを取り付けるデメリットは、通常の照明と比べて導入コストが高いことです。人感センサーは、周囲の物理的な状態や情報を検知し、得た情報に基づいてデータを収集するセンシング技術が組み込まれており、専門的な設備の取り付けや配線工事に費用がかかります。

人感センサーの導入にかかる費用は、設備の種類やブランド、施工業者によって異なりますが、数千円から1万円程度が相場です。工事内容によっては、1万円以上の費用がかかることもあります。

ただし、省エネ効果や衛生環境の向上など、長期的な視点で見ればランニングコストの削減が期待できるケースもあります。

センサーの誤作動で使用中に消えることがある

トイレに人感センサーを導入するもう1つのデメリットは、センサーの誤作動により使用中に照明が消える可能性がある点です。人感センサーは人の動きを検知して動作するため、利用者が静止しているとセンサーは誰もいないと判断してしまい、誤って照明を消灯させることがあります。

センサーの誤作動を回避するためには、センサーの感知範囲や感知の感度を調整することが必要です。

なお、最新のセンサーテクノロジーは、より高度な動作検知機能をもって利用者の存在を正確に判別するため、誤作動のリスクはそこまでありません。

トイレに人感センサーを付けるメリット

トイレに人感センサーを設置する方法は複数あります。導入方法の代表例は「人感センサー機能が搭載された照明を設置する」「センサータイプのスイッチに取り替える」の2つです。

今回は、上記2つの手順と導入時のポイントをご紹介します。

人感センサー機能が搭載された照明を設置する

人感センサー機能が搭載された照明は市販されているため、基本的に大がかりな工事は必要ありません。自分で人感センサー付き照明を設置する場合、照明の購入費のみのため比較的安価で導入が可能です。

①照明の選定

人感センサー機能が搭載された照明をトイレに設置する場合、まずはトイレのサイズや照明の要件に合った人感センサー機能が搭載された照明を選定します。

②設置位置の選定

取り付け位置を決めます。人感センサーが正しく動作するためには、取り付け位置が重要です。トイレの入口や便座の近くなど、利用者がセンサーに検知されやすい位置に設置しましょう。

③電源の確保

設置個所が決まったら、電源を確保します。人感センサー機能が搭載された照明には電源が必要であり、既存の電源を利用するか、新たに電源を設置する必要があります。

④照明の取り付け

人感センサー機能が搭載された照明の電源を確保したら、新たに購入した照明を取り付け、詳細な設定をして、完了です。

センサータイプのスイッチに取り替える

人感センサー機能を備えたセンサータイプのスイッチに取り替える手順は以下の通りです。なお、具体的な手順は製品によって異なるため、製品の取り扱い説明書を確認することをおすすめします。

①センサースイッチの選定

トイレに適した人感センサースイッチを選定します。センサースイッチには多種多様で、一部は既存のスイッチと直接交換できるものもあります。

②取り替え

製品が決まったら、取り替え作業に入ります。安全かつ正確に作業を進めるために、作業前にはトイレの電源を切りましょう。

既存の通常のスイッチを外し、スイッチ本体を固定しているネジを緩めます。既存のスイッチを取り外したら、新しいセンサースイッチに替えてスイッチプレートを取り付け、ネジを締めてしっかり固定します。

③配線の接続

センサースイッチには通常、電源と照明などに接続するための端子があります。既存の配線を適切な端子に接続しましょう。

④センサースイッチの調整

最後に、センサースイッチを調整します。一部のセンサースイッチは感知範囲や感知時間などを調整することができます。必要に応じて、製品の説明書に従ってこれらの設定を行います。設定を終えたらトイレの電源を入れ、これで取り替え作業は完了です。

まとめ

トイレに人感センサーを導入するメリットは多岐にわたります。照明の消し忘れ防止による省エネ効果やスイッチ操作の手間軽減、衛生環境の向上が期待できます。一方で、導入コストがかかる、センサーが誤作動するケースがあるといったデメリットについても考慮が必要です。

人感センサーの導入方法は、照明の交換やセンサースイッチの取り替えなどがあります。設置の手順は購入する商品によって異なるため、取扱説明書をよく確認して作業を進めましょう。

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