コラム
建売住宅のカーテンレールは本当に必要?取り付け費用とオプション工事の選び方を徹底解説

建売住宅は完成済みで購入後すぐ住めるイメージがありますが、カーテンレールが標準装備されないケースが多いです。実際に「初日からカーテンが掛けられず困った」という声は少なくありません。
そこで本記事では、建売住宅にはなぜカーテンレールが付いていないのかを紐解いたうえで、取り付け費用相場やDIY時の注意点、さらに建売住宅ならではのオプション選びについて、ハウスメーカー・工務店の視点から詳しく解説します。
建売住宅を検討する際の疑問を解消し、失敗や後悔を防ぐための具体的なポイントをまとめたので、ぜひ最後までお読みください。
なぜ建売住宅にはカーテンレールが付いていないのか
建売住宅は完成後に販売されるため、「すぐ住める」というイメージを抱きがちです。しかし実際には、カーテンレールが標準装備されていないケースも珍しくありません。ここでは、建売住宅でカーテンレールが標準装備でない3つの理由を順に解説します。
購入価格をできるだけ抑えるため
建売住宅は販売価格を抑えるため、カーテンレールのようなオプション要素を標準から外すことが多いです。完成後に自由に取り付けられるメリットはあるものの、その分費用が後から追加でかかる点には注意が必要でしょう。
建売住宅を購入する際は、あらかじめ設備内容を確認し、必要に応じてオプション工事を検討しておくと、予想外の出費を抑えやすくなるのでおすすめです。
ちなみに本記事では、カーテンレールを設置する際にかかる費用に加えて、建売住宅に必要なオプションを紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてください。
好みのデザインにアレンジできるようにするため
カーテンレールに求める色や素材は人により異なることが多いです。あらかじめ固定した仕様にしてしまうと「イメージと違う」と感じる方が出てくる可能性があります。
そのため、建売住宅では個々の好みに合わせられるよう、カーテンレールの標準設置を避けて自由度を残していることが多いです。部屋全体の雰囲気を自分好みに選びたい方は、事前にご自身が望むレールの種類やテイストを考えておくと、住宅購入の準備がスムーズに進むでしょう。
注文住宅との差別化をはかるため
建売住宅は、完成後の状態で販売されています。細部まで自由に決められる注文住宅とは、購入までのプロセスが異なるのです。
注文住宅に比べると自由度は低いものの、あえて最低限の設備を備えた住宅にすることで、オプションを自分好みにカスタマイズできる点はメリットでもあります。
カーテンレールのような設備を最小限に絞り、コストを抑えたシンプルな仕様にすることで、手頃な価格帯を実現しているケースが多いのです。価格は抑えつつもデザインにもこだわりたい方にぴったりの物件といえるでしょう。
カーテンレール取り付けの依頼先と費用相場

カーテンレールを取り付ける場合、依頼先や費用相場を把握しておくと、スムーズに準備を進められます。主な依頼先は以下の4つであり、それぞれの費用相場をまとめました。
カーテンレール取付依頼先 | 相場料金(1箇所あたり) |
---|---|
ホームセンター | 8,000円〜10,000円 |
インテリアショップ | 5,500円〜12,000円 |
リフォーム会社 | 8,000円~10,000円 |
カーテンレール取り付け業者 | 7,000円〜8,000円 |
4つはそれぞれ特徴が異なるため、依頼する際に確認しておきたいポイントも変わってきます。取り付け費用は窓の数や大きさ、出張費の有無などによって幅があるため、事前の見積もりが欠かせません。
ここでは、各依頼先の特徴を紹介するので、依頼先選びの参考にしてみてください。
ホームセンター
ホームセンターのカーテンレール取り付けサービスは、カーテンやカーテンレールを購入した際に依頼しやすく、セット価格でわかりやすいメリットがあります。お店によってはポイントが付く場合もあるため、費用を抑えたい方や少しでもお得に購入したい方にもぴったりといえるでしょう。
ただし、施工を下請け業者へ委託することが多く、作業品質にばらつきが生じる可能性がある点には注意が必要です。
また、カーテンレールの購入と取り付けの依頼を分けることは難しく、購入と取り付け依頼がセットになることを前提としているケースが多いです。依頼前にサービス内容や費用をしっかり確認し、納得のいく形で進めましょう。
インテリアショップ
インテリアショップもホームセンターと同様に、カーテンレールを購入した際に有料の取り付けサービスを依頼できる場合があります。費用の目安は1窓あたり2,420円〜1.2万円ほどです。
商品と同時に頼めば取り付け費用込みのセット価格がわかりやすく、デザインやサイズ展開も豊富な点が魅力です。ただし、施工を外部に委託するケースが多く、中間マージンが発生する場合があります。
また、カーテンレールの購入を前提としていることが多く、取り付けのみを依頼するのは難しい点は注意が必要です。カーテンやカーテンレールと合わせて取り付け費用見積もりをとっておくと、どれくらい費用がかかるかイメージが湧きやすいでしょう。
リフォーム会社
リフォーム会社は、カーテンレール取り付けだけの依頼にも柔軟に対応してくれることがあります。部屋全体のインテリアを踏まえた視点でアドバイスをもらえたり、ほかのリフォームとあわせて依頼できる点が魅力です。
ただし、自社施工でない場合は中間マージンが発生する可能性があるので、見積もりをとって費用を確認しましょう。複数社の見積もりを比較して選ぶのも方法の一つです。
カーテンレール取り付け業者
カーテンレール取り付けを専門とする事業者は、設置だけでなく、つけ直しにも対応してくれます。費用相場は1箇所あたり7,000円〜8,000円ほどです。
自前でレールを用意すれば、ネットショップのセール品などを活用できるのも魅力でしょう。中間マージンが発生しにくい反面、技術力やサービス内容は事業者ごとに異なるため、口コミや実績を確認してから依頼すると安心です。
DIYできる?自分でカーテンレールを取り付ける際の注意点
DIYでカーテンレールを取り付ける場合、採寸ミスによってカーテンが窓枠に合わず、開閉しづらくなるリスクがあります。また、壁に下地がない箇所へネジを打つと、壁の損傷やレールのぐらつきを起こしやすい点も注意が必要です。
加えて、自己責任での作業になるため、保証やアフターサービスを受けられないケースも少なくありません。窓の幅と高さに合わせてカーテンレールのサイズを選ぶ、下地の有無を確認してから作業を進めるなど、事前の準備を入念に行いましょう。
カーテンレールの種類と選び方
カーテンレールを選ぶ際は、部屋の用途やインテリアの好みに合わせてレールの種類を検討することが大切です。見た目を優先するのか、毎日の開閉のしやすさや予算を重視するのかによって、最適なレールのタイプは異なるでしょう。
ここからは、レールの本数による選び方や、装飾性と機能性のどちらを優先すべきかなど、具体的なポイントを順に解説します。
シングルレールか?ダブルレールか?
シングルレールは、ドレープカーテンを一枚だけ掛けるシンプルなレールです。一方、ダブルレールはレースカーテンを併用できる、2本のレールがついた仕様になっています。
一般的には、ダブルレールを装着することが多いですが、部屋の用途に応じて設置するレールを選ぶといいでしょう。
たとえば、シングルレールは外からの視線が気にならない書斎や納戸など、光の調整をそれほど必要としない部屋に向いています。一日中カーテンを閉め切ることが多い空間なら、レールが一本でも十分です。
一方、リビングや寝室のように、日中はレースカーテンで柔らかな採光を確保しつつ、夜間や人目が気になるときには厚地のカーテンで遮光や断熱をしたい場所には、ダブルレールが便利です。家族が集まるリビングなどは、レースカーテンを活用して明るさとプライバシーのバランスを取ると、過ごしやすい空間に仕上がるでしょう。
装飾レールか?機能性レールか?
機能性レールは、毎日何度もカーテンを開閉するリビングなど、使い勝手を最優先する空間に適しています。天井付けにも対応できる製品が多く、アルミやスチール製で軽く、価格を抑えやすい点もメリットです。
一方、装飾レールは寝室や応接間など、部屋全体の印象を重視したい場所で映えます。木製やアイアン素材のレールを選ぶと、クラシカルな雰囲気や重厚感を演出できるため、好みのインテリアスタイルに合わせやすいです。
ただし、製品によっては正面付けしか対応できないレールが多いうえに、デザイン性の高さから機能性レールよりコストがかかる点は押さえておくべきでしょう。デザインか、コストか、重視するポイントに合わせて選ぶことをおすすめします。
カーテンレール以外に追加するべきオプション一覧
カーテンレール以外にも、建売住宅を快適にする設備は数多く存在します。なかには生活を始めるうえで必須となるものもあれば、防犯や家事効率を高める機能を備えたオプションも少なくありません。
ここからは、入居前に取り付けたい「必須オプション」と、暮らしの質をさらに向上させる「おすすめオプション」を順にご紹介します。必要性や予算に合わせて取捨選択し、住み始めてから後悔しないように準備を進めてみましょう。
建売住宅で必須のオプション一覧
- 網戸
- 室内干し用バー
- 表札
- エアコン
- テレビアンテナ
- 照明
建売住宅では、これら6つの設備が標準仕様に含まれないことが多いです。たとえば網戸は虫の侵入を防ぎ、室内干し用バーは天候に左右されず洗濯物を干せる利点があります。表札がなければ荷物の配達が遅れる恐れがあるでしょう。
また、エアコンやテレビアンテナも生活に不可欠です。照明は部屋の雰囲気や実用面で欠かせないでしょう。上記6つのオプションは、入居前から設置を検討し、どの業者に依頼するか決めておくと安心です。
建売住宅でおすすめのオプション一覧
- 食器洗い乾燥機
- 温水洗浄便座
- 壁紙
- シャッター
- 非接触型ICカードキー
- センサー付き自動水栓
上記6つのは、生活の利便性や快適性を大きく向上させるオプションです。たとえば食器洗い乾燥機は家事の時短に直結するでしょう。温水洗浄便座は清掃の手間を軽減します。
シャッターやICカードキーは防犯面の強化に役立ち、壁紙やセンサー付き自動水栓は衛生面やデザイン性を高めます。予算に余裕がある場合や、こだわりたい箇所がある場合に追加を検討すると良いでしょう。
オプション工事を依頼するのはいつ?
建売住宅のオプション工事は、基本的に引き渡し前に実施される場合が多いです。住宅会社から提示される締切日までに決めれば、完成状態で住み始められるでしょう。
引き渡し後に別の業者へ依頼することも可能ですが、工事完了までに1ヶ月ほどかかるケースもあるため、そのぶん入居時期がずれるかもしれません。また、もしものときに備えて、オプションの不具合が生じた場合の相談先も事前に確認しておくと安心です。
後悔しないオプション選びのコツ
建売住宅のオプションは、家族の生活スタイルや将来の変化を踏まえて選ぶことが重要です。たとえば、小さな子どもがいる場合は成長に合わせた収納や間仕切りを重視すると長い目で見て生活しやすい空間といえます。
設備やサービスの価格は業者によって異なるため、複数社から見積もりを取り、費用と内容を丁寧に比較すると失敗しにくくなるでしょう。暮らし始めたあとの具体的なイメージをもったうえで、必要性やコストのバランスを見極めてオプションを選ぶことが大切です。
まとめ

建売住宅にはカーテンレールが標準で付いていないことが多く、好みに合わせて後付けする仕組みが一般的です。本記事では、取り付け先と費用やカーテンレールの種類、DIY時の注意点に加え、建売住宅で必須となるオプションや暮らしを便利にするオプションを紹介しました。
事前に必要な費用や依頼のタイミングを把握し、家族のライフスタイルを見据えてカーテンレールを含むオプションを選ぶことで、入居後の生活がスムーズになります。複数の業者から見積もりを取り、オプションとコストのバランスを検討してみてください。
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