コラム

玄関にコンセントは必要?便利な使い道7選と後付け費用の目安も解説

「玄関にコンセントなんて必要?」そう思っていたのに、住み始めてから「ここにあればよかった……」と後悔する人は少なくありません。掃除機の使用や季節の飾り付け、照明演出、電動自転車の充電など、玄関で電源を使う場面は意外と多いものです。

そこで本記事では、玄関コンセントの必要性から屋内外それぞれのタイプ、便利な活用例、後付けする場合の配線方法や費用まで、実際に役立つ情報を詳しく解説します。これから新築の購入を検討される方は、後悔しない家づくりの参考にぜひご覧ください。

新築で玄関にコンセントは必要?

新築住宅の設計を考えるなかで、つい見落とされがちなのが「玄関のコンセント」です。しかし、実は暮らし始めてから「ここにあったら便利だったのに」と後悔する人が多いポイントでもあります。

たとえば掃除機を使う、ディフューザーを置く、照明を演出する、季節家電を使うなど、さまざまな場面で電源が必要になるケースは意外と多いもの。

あとから増設することもできますが、壁を壊したり、配線を露出させたりと手間もコストもかかるため、できれば新築時に備えておくのが賢明です。設計段階で生活動線や使用シーンをイメージし、必要な位置に計画的に設置しておきましょう。

玄関にコンセントを設置するなら知っておきたい2種類

玄関にコンセントを設置する際は、屋内用か屋外用かを明確に分けて考えることが大切です。設置場所によって最適なコンセントの種類や必要な機能が異なるため、使い方に合わせた選択が求められるからです。

たとえば、掃除機やディフューザーなど室内で使う機器には屋内用コンセントが適していますが、イルミネーションや電動自転車の充電など屋外での使用には、防水・防塵性に優れた屋外用コンセントが欠かせません。

ここからは、それぞれの特徴や設置時のポイントについて詳しく解説していきます。

屋内用コンセント

玄関に設置する屋内用コンセントには、主に「壁付タイプ」と「床埋め込みタイプ」の2種類があります。

壁付タイプは最も一般的で、床から約25cm程度の高さに設置されることが多く、掃除機や空気清浄機など日常使いの電化製品に便利です。一方、床埋め込みタイプは玄関収納のそばや空間の中央付近にも設置できるため、配線が目立ちにくく、空間をすっきり見せたい人に適しています。

とくに玄関ホールにテーブルや照明を置く予定がある場合に重宝できるでしょう。家のデザインや家具配置に合わせて、どちらが使い勝手が良いかを事前に検討しておくと、暮らし始めてからの後悔を防げます。

屋外用コンセント

屋外用コンセントは、玄関先や外構まわりで電源を使うシーンに備えて設置されるタイプです。主に防水・防塵仕様となっており、雨風やホコリの影響を受けにくい構造が特徴といえます。

たとえば、クリスマスシーズンのイルミネーションや電動自転車の充電、DIY工具の使用、防犯カメラの設置など、外まわりでの使用用途は意外と多いです。

屋外に設置する際は、雨がかからない位置を選んだり、使用していないときにホコリを防げるカバー付きタイプを選びましょう。外での電源使用を想定していなかったとしても、将来的な使い道を考慮して設置を検討しておくと安心です。

玄関に設置したコンセントの使い道

玄関に設置されたコンセントは、想像以上に幅広いシーンで活躍します。掃除機や空気清浄機、間接照明などの家電を快適に使えるだけでなく、アウトドア用品の充電や水槽・照明の設置など、暮らしの利便性やインテリア性を高める役割も担います。

設置する場所や目的に応じて、コンセントの数や配置を工夫することで、より快適で実用的な玄関空間を実現できるでしょう。ここでは、実際にどんな使い方ができるのかを具体的に見ていきます。

掃除機

玄関は外からの土やホコリがたまりやすく、家の中でも特に掃除頻度の高い場所です。そんなとき、すぐ近くにコンセントがあれば、掃除機を手軽に使えてストレスが減ります。

わざわざ廊下や別の部屋から延長コードを引っ張ってくる手間がなくなり、ちょっとしたタイミングでもサッと掃除できるのが魅力です。また、玄関まわりやポーチ、駐車スペースまで掃除したいときに、高圧洗浄機やブロワーを使う場合にも、玄関近くの電源が役立ちます。

設置する際は、コードが動線をふさがないような位置を選ぶと安心です。掃除のしやすさを重視するなら、コンセントの配置にもひと工夫しておきましょう。

アウトドア用品の充電

キャンプやサイクリングから帰ってきたあと、アウトドア用品の充電をすぐに済ませたい場面は意外と多くあります。そんなとき、玄関にコンセントがあれば、ポータブル電源や電動自転車のバッテリーなどを室内に持ち込まずにその場で充電できて便利です。

重たい機器をわざわざ部屋の中まで運ぶ手間もなく、泥やホコリで室内が汚れる心配も減ります。

また、アウトドアギアの収納スペースが玄関近くにある場合は、動線的にもスムーズです。アウトドアをよく楽しむ家庭なら、玄関に電源を確保しておくと、帰宅後の後片付けもグッと楽になります。

水槽の電源

玄関に水槽を置くことで、訪れる人の目を引くおしゃれなインテリアになります。水の音や魚の動きは癒し効果もあり、空間の雰囲気をやわらかく整えてくれるでしょう。

一方で、水槽には照明・ろ過フィルター・ヒーターなどの機器が必要で、それぞれに電源が求められます。近くにコンセントがないと延長コードを使わなければならず、見た目も安全面も気になるポイントになりかねません。

コンセントを玄関に設けておけば、配線をスッキリまとめることができ、インテリア性も損なわずに管理がしやすくなります。玄関に水槽を取り入れる予定がある場合は、事前に電源位置を検討しておくと安心です。

照明・インテリア

玄関は家の第一印象を決める大事な空間です。間接照明やライト付きインテリアを取り入れることで、雰囲気がグッと洗練されます。

たとえば、フットライトで足元を照らしたり、間接照明で壁をやさしく照らすことで、来客に温かい印象を与えます。また、季節の飾りやクリスマスの電飾、アロマディフューザーなどを設置する場合も電源が必要になるため、近くにコンセントがあると便利です。

照明のコードが目立ってしまうとせっかくのインテリアも台無しなので、配置予定のアイテムに合わせて、あらかじめコンセントの位置を計画しておくと安心でしょう。空間演出の幅を広げるためにも、電源の確保は見逃せないポイントです。

人感センサーライト

人感センサーライトは、人の動きを感知して自動で点灯・消灯する便利な照明です。玄関に設置すれば、夜間に帰宅した際でも自動で明かりがつくため、手がふさがっていても鍵を探しやすくなります。

また、暗い中でのつまずきや転倒の防止にもつながり、子どもや高齢者のいる家庭ではとくに重宝します。さらに、人がいなくなれば自動で消灯するため、消し忘れによる電気代の無駄も防げて便利です。

設置にはコンセントが必要なタイプもあるため、あらかじめ電源を確保しておくと安心です。センサーの感知範囲や明るさを調整できる製品もあるため、玄関の広さや使い方に合ったものを選びましょう。

空気清浄機

玄関は外からの花粉やホコリ、PM2.5、さらには靴のニオイなどが溜まりやすく、空気がこもりがちな場所です。そんな空間に空気清浄機を設置することで、空気環境を整え、家全体の清潔感にもつながります。

とくにペットを飼っている家庭や、玄関に下駄箱が密集している場合は、ニオイ対策としても有効です。また、リビングや寝室が近い場合は動作音が気にならない静音タイプを選ぶと安心といえます。

設置場所は通行の邪魔にならない角や壁際がベストです。コンセントが近くにあればコードが邪魔にならず、見た目もスマートに収まります。空気循環の導線を考えながら、清浄機の置き場所と電源位置をセットで計画しておきましょう。

靴の脱臭器・除湿器

玄関は靴や傘など湿気を持ち込むアイテムが集中しやすく、臭いやカビが発生しやすい場所でもあります。そんなとき、靴専用の脱臭器や除湿器を使えば、こもりがちな空気をリセットし、玄関全体を快適に保てます。

特に雨の日や汗をかいた日の靴は、そのまま靴箱に入れるとニオイやカビの原因になりがちです。玄関にコンセントがあれば、収納前にその場で乾燥・脱臭のケアができ、靴の寿命も延ばせるかもしれません。

見た目を損なわずに電源を確保するには、シューズボックスの下や壁際など、邪魔にならない場所を選んで設置するのがおすすめです。靴まわりの衛生管理を重視する人にとって、玄関のコンセントはあると嬉しい設備のひとつと言えるでしょう。

玄関にコンセントが欲しい!増設時のポイントと費用

玄関にあとからコンセントを設置したいと思ったとき、気になるのが「どうやって工事するのか?」「費用はいくらかかるのか?」といった具体的な部分ではないでしょうか。

実は、配線方法や住宅の構造によって施工の難易度や費用が大きく変わります。見た目をすっきりさせたいのか、費用を抑えたいのか、目的に応じて最適な施工方法を選ぶことが大切です。

ここでは、増設方法の基本から配線の選び方、信頼できる業者選びや費用の目安まで、玄関コンセントの後付けに関する重要なポイントを詳しく解説します。

玄関コンセント増設方法の基本

玄関にあとからコンセントを増やしたい場合、まず建物の構造に応じた配線ルートの確保が必要です。

一般的な木造住宅では「大壁(おおかべ)」と呼ばれる構造が多く、柱や断熱材、配線が壁の内部に収まるため、配線を壁の中に通してすっきりと仕上げることが可能です。一方、和室などに見られる「真壁(しんかべ)」構造では壁の内部スペースが狭いため、配線が表に露出するケースもあります。

コンセント増設時には、壁の中の構造を確認したうえで、隠蔽配線(壁内に通す)か露出配線(壁の外に這わせる)かを選ぶ必要があります。仕上がりの美しさを重視する場合は、リフォーム業者や電気工事士に現地調査を依頼して最適な施工方法を相談しましょう。

玄関コンセントの配線方法を選択

玄関にコンセントを増設する際は、電源をどこから引くかによって施工方法が異なります。一般的なのは、近くにある既存のコンセントから延長して配線する方法です。この方法であれば、壁内に配線を通す範囲も最小限で済み、工事の手間や費用も比較的抑えられます。

一方、使用する機器の消費電力が高い場合や回路を分けたい場合は、分電盤(ブレーカー)から新たに専用配線を引く方法もあります。

ただし、玄関では照明やディフューザーなど軽負荷の家電が中心になることが多いため、多くのケースでは近隣のコンセントからの延長配線で対応可能です。用途と使用機器をあらかじめ整理し、無駄のない配線方法を選ぶことがポイントです。

埋め込み配線と露出配線の違い

埋め込み配線とは、電気配線を壁の内部に通す施工方法で、見た目がすっきり仕上がるのが大きな特長です。とくに「大壁」と呼ばれる現代住宅の壁構造では、配線を内側に収めることで、コンセントまわりに余計な出っ張りやモールがなく、インテリアの美観を損ねにくくなります。

玄関のように来客の目に触れやすい場所では、この方法を選ぶ人も多くいます。ただし、壁を一部開口して配線する必要があるため、工事の手間や費用はやや高めになる傾向がある点は注意が必要です。

施工後に後悔しないためにも、設置場所や見た目の希望に合わせて、事前に施工業者と丁寧に打ち合わせしておきましょう。

埋め込み配線の場合

埋め込み配線は、壁の内部に電気配線を通す施工方法で、見た目をすっきりと仕上げたい場合に適しています。配線が表に出ないためインテリアの邪魔にならず、玄関のような目に入りやすい場所ではとくに人気です。

ただし、壁に穴をあけて内部に配線を通す必要があるため、露出配線よりも工事が大がかりになる傾向があります。また、外壁側の壁に増設する場合、断熱材に影響を与えてしまう可能性もあり、家の断熱性能を損なうリスクも考慮しなければなりません。

配線ルートや施工範囲によっては、希望通りの位置に設置できない場合もあるため、事前に業者との相談が欠かせないです。見た目と性能のバランスを意識しながら、最適な施工方法を選びましょう。

露出配線の場合

露出配線は、壁の表面に配線やコンセントボックスを這わせて設置する方法で、工事の自由度が高く、比較的手軽に増設できるのが特徴です。

壁の内部構造に左右されにくいため、希望する場所にコンセントを設けやすいというメリットがあります。特に、構造上埋め込みが難しい「真壁」やリフォーム物件では、現実的な選択肢となります。

ただし、配線やカバーが表に見えるため、インテリアとの調和や見た目が気になる人には注意が必要です。白や木目調など目立ちにくいモールを使ってカバーすることで、見た目の印象を抑える工夫などを取り入れると良いでしょう。

コストを抑えながら、必要な場所に確実に電源を確保したい方に向いています。

玄関のコンセント増設を依頼する業者

玄関にコンセントを増設する場合は、必ず電気工事の資格を持つ業者に依頼しましょう。なかでも、家を建てた際に配線工事を担当した業者がわかっている場合は、そこに依頼するのが安心です。

というのも、現代住宅は「大壁」構造が主流で、壁の内部に配線が埋め込まれているため、図面だけでは正確な配線状況を把握しづらいことがあります。過去に工事を担当した業者であれば、配線ルートや構造の特徴も把握している可能性が高く、余計な穴あけなどのリスクも減らせます。

リフォーム会社や電気工事専門業者に相談する際は、現地調査や図面確認をしっかり行ってもらいましょう。信頼できる業者選びが、仕上がりの満足度を大きく左右します。

玄関コンセント増設時の費用

玄関にコンセントを増設する費用は、配線方法や施工内容によって大きく異なります。もっとも費用を抑えられるのは、近くの既存コンセントから露出配線で延長するケースで、1万円台から工事可能なこともあるようです。

一方、分電盤から専用の配線を引いて埋め込み施工を行う場合は、工事範囲が広がるため費用も高くなり、数万円台に達することも。

配線距離や住宅の構造によって価格に差が出るため、まずは業者に現地調査を依頼して、具体的な見積もりを出してもらうのが安心です。なお、費用の安さだけで判断すると、施工の質が不十分になり、漏電や火災などのリスクにつながる可能性もあるため、安全性と信頼性も重視して業者を選びましょう。

まとめ

玄関にコンセントを設置するメリットは、掃除・空気清浄・照明・充電など多岐にわたり、快適で機能的な住まいづくりに欠かせない要素です。

本記事では、新築時にコンセントを備える重要性から、屋内外それぞれの設置タイプや具体的な活用シーン、後から増設する際の配線方法・費用の目安まで、実用的な情報を幅広く解説しました。

玄関の使い勝手を高め、日々のストレスを減らすためにも、生活スタイルに合った設計を早めに検討することがポイントです。

吹田市・摂津市で注文住宅の購入をお考えの方は、Jin-Houseにご相談ください。

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