注文住宅のお風呂の種類・特徴|快適な浴室づくりのポイント

お風呂は、注文住宅において重要な要素の1つです。お風呂も、快適な生活を送る上で欠かせない場所であり、適切に設計されたお風呂は住環境の質を向上させます。

当記事では、注文住宅と一般住宅のお風呂の違いや注文住宅のお風呂の種類・特徴、お風呂を選ぶ際のポイントについて解説します。また、お風呂の清掃やメンテナンスに関する情報もまとめていますので、注文住宅のお風呂選びにお悩みの方は、ぜひ当記事をお読みください。

注文住宅におけるお風呂の重要性

注文住宅におけるお風呂の重要性は、快適な生活を送る上で欠かせない要素の1つです。以下にその理由を挙げます。

  • リラックスとストレス解消につながる
    お風呂は日常生活での疲れを癒し、ストレスを解消する場所です。忙しい日々の中で、心身をリフレッシュさせるためには、心地よいお風呂が必要不可欠です。
  • 衛生面を維持できる
    清潔なお風呂は健康を維持するために欠かせません。しっかりとした換気や水回りの管理によって、衛生的な環境を保ち、病気の予防にもつながります。
  • 家族のコミュニケーションの場になる
    家族が一緒にお風呂に入ることで、コミュニケーションが生まれます。特に子供とのコミュニケーションは、成長や親子の絆を深めるために重要です。
  • 快適な生活空間の一部として楽しめる
    お風呂は単なる機能的な場所だけでなく、デザインや設備にこだわることで、快適な生活空間の一部として楽しむことができます。バスタブやシャワールームのデザイン、温水器の機能などがその一例です。
  • 住宅の価値向上につながる
    お風呂は住宅の価値を左右する要素の1つでもあります。設備やデザインが良好なお風呂は、住宅の魅力を高め、再販価値や賃貸価値を向上させることができます。

上記の理由から、注文住宅におけるお風呂の重要性は高く、住宅設計や建築プランにおいても重要な配慮事項の1つとなります。

注文住宅と一般住宅のお風呂の違い

注文住宅と一般住宅のお風呂の違いは、主に以下の点にあります。

カスタマイズ性とデザインの自由度
【注文住宅】
注文住宅はオーナーの要望や好みに合わせて建てられるため、お風呂のデザインや設備においても高いカスタマイズ性があります。バスタブの形状やサイズ、シャワールームの仕様、壁や床の素材、さらには照明や換気システムなど、細部にわたってオーナーの希望に合わせて設計されることが一般的です。
【一般住宅】
一般住宅は、大手ハウスメーカーやデベロッパーによってプランされた標準的な設計の住宅です。お風呂のデザインや設備はある程度決まった形式に基づいており、カスタマイズの自由度は限られます。一般的に、安価な材料や標準的な設備が使用されることが多いです。
設備や快適性の違い
【注文住宅】
注文住宅では、オーナーの要望に応じて最新の設備や快適性を重視したお風呂が設計されることがあります。例えば、ヒートリカバリーシステムやウォークインシャワー、ジャグジーなどの高性能な設備が取り入れられることがあります。
【一般住宅】
一般住宅では、予算や需要を考慮して標準的な設備が使われることが一般的です。バスタブやシャワールーム、温水器などの設備は、基本的な機能を備えつつも、豪華さや快適性はあまり重視されません。
価格の違い
【注文住宅】
カスタマイズ性や高性能な設備を取り入れることで、注文住宅のお風呂は一般的に一般住宅よりも価格が高くなる傾向があります。オーナーが自分好みの設備やデザインを求める場合、それに伴う費用がかかることが一般的です。
【一般住宅】
一般住宅では、大量生産された標準的な設計や設備が使用されるため、コストが抑えられることがあります。そのため、一般住宅のお風呂は注文住宅に比べて比較的安価に提供されることが多いです。

これらの違いから、注文住宅と一般住宅のお風呂は、カスタマイズ性や設備、価格などの面で異なる特徴を持っています。

注文住宅のお風呂の種類と特徴

注文住宅のお風呂の種類は、主に下記の3つです。

  • ユニットバス
  • ハーフユニットバス
  • 造作風呂

注文住宅のお風呂選びにおいて、各種類の特徴や利点を理解することが非常に重要です。種類ごとにデザインや設備、価格、メンテナンス方法などが異なるため、自身のニーズや好みに合った選択ができます。

以下では、注文住宅のお風呂の種類と、それぞれの特徴、メリット・デメリットを紹介します。

ユニットバス(システムバス)

ユニットバス、またはシステムバスとは、バスタブとシャワールームが一体化した浴室のことです。

ユニットバスは、バスタブとシャワールームが一体化しているため、比較的コンパクトで設置が容易です。

また、ユニットバスは工場で一体化されたユニットとして製造され、現場で組み立てることが一般的です。そのため、品質管理が厳重に行われ、高い品質が保証されます。さらに、ユニットバスは工場での生産により、現場での取り付けが簡単で比較的短時間で完了します。

ユニットバスはバスタブとシャワールームが一体化しているため、スペースを効率的に活用できる点も魅力です。

ユニットバスのメリット
  • 工場での生産により、現場での取り付けが簡単で迅速である
  • スペースを節約でき狭い場所にも設置しやすい
  • 一体化された構造のため清掃やメンテナンスが比較的容易である
  • 一般的に他のタイプの浴室に比べて比較的価格が手頃である
ユニットバスのデメリット
  • 一般的に標準的なデザインが多いため、カスタマイズ性が低い場合がある
  • 一体化された構造のため一部のユニットバスは耐久性に問題があることが報告されていることがある
  • 一度設置したら後からのリフォームや改修が難しい場合がある

ユニットバスは、手軽に取り付けられることや価格が手頃であることから、新築やリフォームなどで広く利用されています。一方、デザインの制約や耐久性の問題など、欠点も注意が必要です。

ハーフユニットバス

ハーフユニットバスは、ユニットバスの中でも特にコンパクトなサイズの浴室のことを指します。

ハーフユニットバスは、一般的なユニットバスよりもさらに小さいサイズで設計されています。そのため、狭いスペースや限られたスペースに設置することが可能です。また、ハーフユニットバスは、基本的なバスタブとシャワールームの機能を備えていますが、一般的にはユニットバスよりも簡素なデザインや設備となっています。

ハーフユニットバスはユニットバス同様に、工場で一体化されたユニットとして製造されており、現場での取り付けが比較的容易です。

ハーフユニットバスのメリット
  • コンパクトなサイズのため、狭いスペースにも設置が可能である
  • ユニットバス同様、工場での生産により取り付けが簡単で迅速である
  • ハーフユニットバスは、他のタイプの浴室に比べて比較的価格が手頃である
ハーフユニットバスのデメリット
  • コンパクトなサイズのため、バスタブやシャワールームの使用面積が狭く、快適性を求める場合には不向きである
  • ハーフユニットバスは一般的に標準的なデザインが多いため、カスタマイズ性が低い場合がある

ハーフユニットバスは、狭いスペースや予算の制約がある場合に特に適しています。しかし、そのコンパクトさから快適性や利便性には優れていない場合もあるため、用途やニーズに応じて適切な選択が必要です。

造作風呂(在来風呂)

造作風呂、または在来風呂とは、建築現場で直接設計・施工されるカスタムメイドの浴室のことです。

造作風呂は、建築家やデザイナーとの相談のもと、オーナーの要望に合わせて設計され、建築現場で施工されます。オーナーの好みやライフスタイルに応じて、バスタブやシャワールームの形状、素材、設備などを自由に選択できる点が特徴です。

造作風呂では、高品質な素材が使用されることが一般的で、木材や大理石などの自然素材が多く利用されます。オーナーの希望やデザインコンセプトに基づいて、独自の空間が演出されます。和風、洋風、モダンなど、さまざまなテイストに対応可能です。

造作風呂(在来風呂)のメリット
  • オーナーの要望に合わせてデザインされるため、理想の浴室を実現できる
  • 素材やデザインにこだわることで、他の浴室とは一線を画した美しい空間を作り出せる
  • 高品質な素材や施工技術により、耐久性が高く、長期間にわたって快適に使用できる
造作風呂(在来風呂)のデメリット
  • カスタムメイドの浴室であるため、他の浴室に比べて高価な費用がかかる
  • デザインや素材の選択、施工に時間がかかるため、完成までに時間がかかることがある
  • 建築現場で直接施工されるため、移動や再利用が難しい場合がある

造作風呂は、高いカスタマイズ性やデザイン性、耐久性を求めるオーナーにとって魅力的な選択肢ですが、その一方で高価であることや施工に時間がかかることなども考慮する必要があります。

注文住宅のお風呂を選ぶときのポイント

注文住宅のお風呂を選ぶ際、お風呂のサイズや色・デザインはもちろん、浴室のサイズや配置、耐久性などについてもチェックすることが大切です。これらのポイントを押さえることで、希望に合った、かつ快適に過ごせるお風呂にできます。

ここからは、注文住宅のお風呂を選ぶときに見るべきポイントを紹介します。

浴室のサイズ

適切なサイズの浴室を選ぶことで、バスタブやシャワールームなどの設備を使いやすく配置することができます。十分なスペースがあれば、ストレスなく入浴や身支度ができ、リラックスできる環境が整います。また、浴室のサイズを確認することで、バスタブやシャワー、洗面台などの配置を考えることができます。

家族構成や将来のライフスタイルの変化を考慮して、適切なサイズを選ぶことも重要です。例えば、子供が成長したり高齢化したりする場合にも、快適に利用できる浴室空間が確保されます。

お風呂の配置

お風呂の配置が適切であれば、バスタブやシャワー、洗面台などが使いやすくなります。例えば、洗面台が浴室と近い位置に配置されていると、身支度や洗顔などがスムーズに行えます。

また、お風呂とトイレや洗面所などが適切に配置されていると、他の部屋からの視線を気にせずに入浴できます。お風呂とトイレが別々の空間にある場合、同時に複数の人が利用できるため、家族の利用がスムーズになるでしょう。

さらに、浴室の配置が適切であれば、浴室へのアクセスが容易であり、高齢者や身体的に不自由な人でも安全に利用できます。滑り止めの床や手すりの設置など、安全対策も考慮された配置が重要です。

浴室全体の色・デザイン

浴室の色やデザインは、リラックス効果をもたらします。例えば、柔らかなブルーやグリーンの色合いは、心を落ち着かせる効果があり、入浴時にストレスを解消するのに役立ちます。また、明るい色合いやナチュラルな素材を使用することで、広々とした明るい雰囲気を演出できます。

お風呂の色やデザインを選ぶことで、個々の好みやライフスタイルを表現できます。例えば、モダンなデザインや和風のアクセントを取り入れることで、住宅全体の雰囲気やテーマを演出することが可能です。また、好きな色やパターンを使うことで、個性的な空間を作り出せます。

さらに、浴室の色やデザインを他の部屋のインテリアと調和させることで、統一感のある空間を作り出すことができます。例えば、リビングルームや寝室の雰囲気に合わせて、浴室の色や素材を選ぶことで、全体的なインテリアコーディネートがまとまります。

お風呂の防水性能・耐久性

お風呂は日常的に使用されるため、防水性能や耐久性が低いと、水漏れや劣化が発生しやすくなります。それによって、修理や交換の必要性が生じ、コストや手間がかかる可能性があります。防水性や耐久性が高いお風呂を選ぶことで、長期間にわたって安心して利用できます。

また、防水性能が十分でないお風呂では、水漏れが発生しやすく、床や壁などの建材に被害を与える可能性があります。防水性能が高いお風呂を選ぶことで、水漏れのリスクを軽減し、住宅の耐久性を向上させることができます。

さらに、防水性や耐久性が高いお風呂は、定期的なメンテナンスの頻度や負担が少なくて済みます。これにより、快適な生活環境を維持することができます。

注文住宅のお風呂のオプションを選ぶときのポイント

注文住宅のお風呂の主なオプションは以下の通りです。

  • ジェットバス
  • バブルバス
  • サウナ機能
  • テレビ・ラジオ機能
  • シャワートイレ
  • ウォシュレット機能
  • 照明・音響システム

これらのオプションを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。

ジェットバスやバブルバス、サウナ機能などの豪華なオプションは、快適な入浴を提供しますが、まずは実際に利用する頻度や必要性を検討しましょう。必要な機能だけを選ぶことで、コストを抑えることができます。

また、お風呂にオプションを追加する場合、それに必要なスペースを確保することが重要です。浴室の広さやレイアウトを考慮し、追加機能を取り入れる際にはスペースの確保を十分に検討しましょう。

オプション機能には、定期的なメンテナンスが必要なものもあります。特に高機能な機器や電化製品を選ぶ場合は、耐久性やメンテナンスの負担を考慮しましょう。

これらのポイントを考慮しながら、自身や家族のニーズに合ったお風呂のオプションを選ぶことが大切です。

お風呂の清掃・メンテナンスのコツ

お風呂の清掃・メンテナンスは、健康と設備の長寿命に関わります。そのため、定期的な清掃により、細菌やカビの繁殖を防ぎ、清潔な環境を維持しましょう。

清掃を怠ると、皮膚トラブルやアレルギーのリスクが高まり、設備の劣化や故障も引き起こす可能性があります。快適な入浴体験を楽しむためにも、お風呂の清掃やメンテナンスは欠かせません。

お風呂の清掃・メンテナンスのコツは、次の通りです。

  • 毎日の水切りと乾燥
    入浴後は、浴槽やシャワーカーテンを水切りし、水滴を拭き取ります。特にシリコンパッキンやコーキング部分は乾燥させておくことで、カビの発生を防ぎます。
  • 定期的な換気
    お風呂の換気扇や窓を開けて、湿気を逃がします。入浴後やシャワー使用後には、十分な換気を行いましょう。湿気がこもるとカビの発生が促進されるため、換気を欠かさないようにします。
  • 掃除機やブラシでの掃除
    毎日のお手入れに加えて、定期的に浴槽や床を掃除機やブラシで掃除します。排水口や排水溝もこまめに掃除し、詰まりを防ぎます。
  • 専用の洗剤を使用
    お風呂の洗剤は、カビや汚れを除去しながら素材を傷めないものを選びます。また、カビや汚れが気になる箇所には、専用のカビ取り洗剤を使って定期的に清掃します。
  • 定期的なカビ取り
    シャワーカーテンや浴槽のコーキング部分など、カビが発生しやすい箇所は定期的にカビ取りを行います。重曹やクエン酸を使った自然派の洗剤でこまめに清掃すると効果的です。
  • 水垢の予防
    シャワーヘッドや蛇口などの水垢を防ぐために、定期的にお酢や重曹を使って洗浄します。水垢が付着しにくい蛇口やシャワーヘッドを選ぶことも有効です。
  • 定期的なメンテナンス
    バスタブやシャワールームのメンテナンスは定期的に行います。特にシーリングの劣化や故障した部品は早めに修理・交換することで、トラブルを未然に防ぎます。

これらのコツを実践することで、お風呂の清潔さや快適さを保ちながら、長く安心して利用することができます。

まとめ

注文住宅でのお風呂の選択は、日々の疲れを癒し、家族の絆を深める大切な空間として重視されます。注文住宅のお風呂はデザインや設備のカスタマイズ性が高く、衛生面やリラックス効果を考慮した設計が可能です。一方、価格やメンテナンスの観点から、適切なオプションの選択と清掃・メンテナンスの徹底が求められます。

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